|
|
![]() |
(10)柳のフレックをよろしく! |
||
|
|
|
暑苦しい夏を乗り切れば、ほっと一息!夏の酷暑と闘い勝利を収めた紅いサルビアの花弁も傷やシミが残り、やっぱり「ちょっとお疲れ様!」ですね。『フーッ!』と言う安堵の声が聞えてきませんか? 論理的な思考と鋭い感覚を訓練して《美しく賢い脳人生》を闘っているステキな女性のあなたにも・・この10話ぐらいになると「ちょっとお疲れ様!」ですね。ほっと一息どうぞ! 疲れを癒す方法は、人其々ですが・・今日は〈緑色の世界〉へ深く飛び込んでみましょうね。善にして明るく健康的、しかも教訓も得られる目的を持って始めましょう!あなたの想像力を充分に行使します。散歩の時でも通勤の時でも、いつでも緑に近づいて見るようにお薦めしたいわ。 そして是非木々や草花に実際に触れてみましょう!そうすると、「地球人」としてのあなた自身の存在意識が・・アイデンティティがより強く確立され、地球上の全ての生きとし生けるものが愛しくなって来るでしょう。そんな感覚が内面で芽生えるまで行うようにしてみて下さいな。 〈緑色の世界〉にも、感謝できて「地球人の一人」として「ありがとう〜」の一言が口をついて出てきますよ。そこから発展して自然破壊を懸念するなら・・・何と素晴らしい《美しく賢い脳人生》になることでしょう! 緑の木々と友達になり、芽吹き、新緑、青葉、枯葉まで触れ合いを続けてみましょう。例えばこんな風にして・・・メルヘンエッセイも産まれるのです。ポピーの友人、年輩の柳の木フレックについてご紹介しますね! 「うん、九月になったね。フレック!3ヶ月前より緑が濃くなってたくましいわ」と私が話し掛けたのは、柳の木。六月のある日、都市公園内の湖の岸辺に住居を移転した時、知り合ったのです。 ![]() 六月の風と共に漣立つ湖からなだらかな坂道をほんのちょっと登ると、左側に出っ張ってた一本のシダレヤナギ。まだ柔らかな黄緑色の繊細な葉を揺らしながらじっと湖を見おろして立っていました。 「よろしくね!近所に越してきた私はポピーよ」と、カサつく硬い幹を撫でながら頬擦りして挨拶すると、黄緑色を極めて紳士的に優しく枝垂れさせながら『こちらこそ!』と応じてくれました。それがきっかけでよく話すようになったわ。柳の彼には幼い頃からの悩みがあって、それは一見解決不能に思えるものなのです。「自分が柳である」というその事が嫌だったと言うんですものね。「じゃあ、英語のウイローと呼ぶことにするわ」と言う私の軽い答えにがっかりしたみたいでした。それで、彼の話をあなたも聞いてみて下さるかしら? 『いつもボクを眺めた人はこう言うよ。〈柳!イメージわる〜い!幽霊が居そう〜。そうじゃなくともカッコ悪い木ねぇ〉ある年の夏の夜は、この坂道を登ってきた一顧傾城の若い浴衣の美女に〈うわ〜きもちわるい、ゾーッとするわ。この木、何でここにいるの?湖のイメージも悪くなるわ〉と、一瞥された時は危うく枯れそうになった・・』。そうだったんだ。 柳の木は続けます『長い間悩み続けたけど、ある強風の時を境に苦悩しなくてもいい秘訣・・いわば生きるための知恵に気が付いたんだ。人の勝手な意見や見方は変えられない。人の自由だからね。だったら自分の思考パターンを変えれば良いさ、とね。ボクは柳!それが曲げようの無い真実。嫌いな人はそれで良し!ってね。快刀乱麻とはいかなかったけど、少しづつ自分を正直に認識し肯定するようにしてから自尊心が持てるようになったよ』と凛として語ってくれました。 「あなたの座右の銘は?」と尋ねたら『しなやかに!必要な時は、強靭に!』だそう。 なるほど〈柳に風折れなし〉と言われる・・湖から吹く冬の北風にも南の坂道からの真夏の熱風にも逆らうことなく枝葉を委ねはするけど、焦げ茶色の幹は動揺しませんものね。私は深い感動に突き動かされ思わず「あなたをこれからフレックと呼ぶわね。フレキシブルのお手本ですもの!」と叫んでいましたの。 南風に静かに踊るその繊細でしなやかな緑の細長い枝葉は「緑の糸車」のようでした。風にクルクル巻かれては湖面を向き、風が息を潜めると足元を見直しています。そう、フレックは「湖畔の風に遊ぶしなやかな緑の糸車」です。優しく賢い紳士ウイローフレックは私の湖畔の友、弟一号です。あなたも柳の木に出会えたら挨拶してみてくださいな!きっと風に揺れる緑の糸車があなたの頬をくすぐりますわよ。その時からあなたは、しなやかな人になるわ。きっと・・! ![]() その後、どうなったと思われますか?2年目のこの春、湖畔の満開の桜に誘われて坂道を降りながら「は〜い!フレック!芽吹きから新緑になりそうね」と、いつも通り声かけて・・ふと下を見てビックリです。だって、フレックの幹の根元にファジィなオレンジ色のポピーの小さな小さな花が五部咲きでちょこんと居るではありませんか。道端の雑草の間中で揺れているのです。「アレッ!これはポピーの花よ。こんな所にあり得ないような・・・」と私。フレックからは『冬に疲れていた時に・・あなたが頑張って!と声をかけてくれたので・・風に頼んで遠くからポピーの種を届けてもらったのです。お礼です!』との答えです。信じられないような!嬉しい経験そして嬉しいプレゼントでした。「ありがとうフレック!元気を貰っていたのは私ポピーの方でしたのに・・」。(完) 如何でしたか?勿論、植物には思考力も感覚も無いのですから、これは飽くまでも私ポピーのイメージ力が自由に楽しく創り出したものです。しかし、脳内に楽しく優しい想いが入力されて植物に対する姿勢が変化するのです。さらに沈思黙考すれば植物からも数多くの教訓を得られますね。あなたに何かを教えますから・・学び取ろうと《思考力》を活発に働かせましょう!柳のフレックからは、偏見の愚かさとその被害者の苦悩、しなやかに逞しく生きることの結果から来る人格の強さと幸福な報い、感謝の大切さを学びました。それを繰り返しているうちに「緑を本当に大切にしたい」そんなささやかな願いが、あなたの脳にも生じてきて《美しく賢い脳人生》の貴重な一こまになるのです。 さあ〜!あなたも今日から地球人として「緑の世界」へ飛び込み、自己の存在意識を一層確立して、木々や草花にも優しい女性として幸福感を満喫しましょうね! |