◆癒しのエッセイ◆
『ももちゃんと『虹の花』(6完)』
でも、『この種さえあれば、来年の5月にまた会えるから・・』と、しっかり種をにぎりしめてベッドに入り眠りました。翌日、学校から帰ってみるとママがにこにこしながら、ももちゃんを迎えてくれました。「おばあちゃんが急に元気になったのよ。お留守番ありがとうね」とママに言われたももちゃんはかばんを背負ったまま、ママの腕の中に飛び込み嬉しくて声を出して泣きました。夜、ももちゃんがお風呂から出ると、今度はパパがにこにこしながら帰ってきました。「いやあ〜驚いたよ。やっぱり神様はいるんだねぇ。会社は持ちこたえる事になったよ」とママに話している声が聞こえました。その夜、ももちゃんは『虹の花』の白い種を自分の机の引き出しの中から大事に大事に手に取り「願いをかなえてくれて、ありがとう〜虹の花さん!」と感謝のお礼を言ってぐっすり眠りました。それから一年後、今年の4月に撒いた一粒の『虹の花』の白い種に水をやりながら、ももちゃんは花が咲く5月を待って待って待ちわびていたのです。もうすぐ、あの七色の優しい声の『虹の花』と会えるのです。たった一日だけですが・・太陽の下で嬉しそうに咲く、すてきな『虹の花』が早く見たくてたまりません。そして、ついに「あっ!芽が出てきた〜!わ〜もうすぐ会えるわ!」。ベランダで喜んでいる、ももちゃんのとびきり幸せな声が・・5月の今日!聞こえてきました。 おわり
-第128回目-
(火曜日更新)
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